「正しさ」こそが争いを生み、人生を無駄に過ごす
アベンジャーズシリーズの「シビルウォー」を観たことがあるだろうか?
世界を救う(笑)ヒーロー同士が戦ってしまうお話だ。正義と正義がぶつかり合うなんて、そんなことおかしい!って感じがするかもしれないが、実はどんな争いでも正義vs正義なのだ。
人間の歴史には「絶対的な善と絶対的な悪の戦い」なんて存在しない。実はすべて主観的な善と主観的な善との争いでしかない。後世が振り返れば(まぁ、それもニュートラルポジションではなく、誰かの都合のいい側から見た場合だが)一方的な侵略戦争であっても、侵略する側は自分こそ正義だと信じているものだ。
ビジネス上でもチームで意見が割れたり、ガチンコの争いになったりする時は、どちらもお互いの正しさを譲れない時に起こる。
まぁ、人間が怒る時は往々にして自分の正しさを主張したい時なんだけど。(もしくは、自分が完全に間違えている事を自覚しているけど、相手に無理矢理に認めさせるために怒る)
自分の正しさを捨てられた時は争いは起きない。ニュートラルポジションでフラットに物事を考えられるから。
そもそも正しさなんてものは、常に一面でしかない。コインの裏か表かはどちらでもいい。どちらにしてもそれはコインでしかなくて、一元のものなのだ。
なんの彫刻もないただただツルツルのコインをみて、こっちの面が正しい面だ!と主張しているとすれば、それはとてつもなく愚かな人だ。実は「正しさ」なんて全てそれと同じで浅はかさなことなのだ。その浅はかさを知れば、二度とそんな事は言えなくなるだろう。
そして、いかに自分の人生を無駄にしているかよくわかる。
やはり、人生は楽しく面白く爽快に暇つぶしをしなくてはならない。
なので、正しさに塗れている場合ではないのだ。