音楽配信サービスにカセットテープで挑み続けて勝てるか?
「これまではそれで良かったのかもしれない」
いつの時代にも当てはまる使い古されたセリフだ。
この言葉はポジティブにもネガティブにも捉えられる。
変化を良しとする場合と悪と考える場合、立場やタイミングによってそれは常に変わるからだ。
2020年からのコロナ茶番劇によって、時代は急速に変化した。
良いか悪いかは別として、人々はマスクを着け、他人との接触をなるべく避け、外出を控えるようになった。飲食店は時短営業を要請されたり酒類の提供を禁止されたりしている。
この急速な変化は一時的なものだと考えられているのかどうかはわからない。
個人的には今まで通り生きればそれでいいと考えているので、マスクも着けないし、外食も自粛したりしないが、大衆はそうではない。
確実に変化している。
感染症なんてものは新型コロナ前から常にリスクとして存在していて、当然今後もあり続けるものだ。
新型コロナのリスクをワクチン接種で看破したと(勘違いしたと)しても、感染症のリスク自体が消えるわけではない。
今回、政府や地方自治体、民間企業がやってきた対策は前例となってしまっているので、今後も何かある度に当たり前のように使われるカードとなった。
それまでは飲食店を時短営業したり、酒類の提供を禁じられたり、テーマパークを無観客で営業することを要請されたりすることはなかった。
だが、これからはそれが当たり前の世界となったのだ。
一時的な対策だと思っていたものが、もう1年以上続けられている。これから何年続くのか誰にもわからない。
時代が変わってしまったのだ。
昔々はTSUTAYAでCDをレンタルして、ラジカセを使ってカセットテープに録音していた。
それがMDに変わり、iPodに変わり、今やSpotifyなどの音楽配信サービスに変わってしまった。
時代が変わったのにカセットテープで挑み続けるビジネスマンがいるだろうか?
これまではそれで良かった。カセットテープで良かった。しかし、今はもう家庭でカセットテープを再生することすら難しい。
しかし、音楽を聴くという行為自体は無くなることはない。
変化をするべきところは変化をする。
それが出来ない商品サービスはいつの時代も生き残れない。
ここからバッタバタと変化出来なかった企業が消えていくだろう。
しかし、それも全体が変化していくには必要なことなのだ。
消える商品サービスに携わり続けるのか?
消える商品サービスを生き残らせるのか?
はたまた、新しい商品サービスを生み出すのか?
この1年が楽しみだ。