戦力の逐次投入をやっちまうのはなぜ??
負け戦の典型例として、「戦力の逐次投入」がある。
魔王の軍団とかが、勇者に対して、なぜか一番弱いボスから当たらせて、徐々に強い奴を使っていくアレだ。
弱いボスをなんとか倒せる程度の勇者は、当然戦闘の度に強くなっていき、やがて魔王を倒せるぐらいに強くなってしまう。
最初っから魔王が出張っておけば、勇者は簡単に倒せたはずなのに。
もしくは勇者が元々めっちゃくちゃ強い場合もある。
その場合なら、魔王軍は総力戦で全軍を投入して一気に叩き潰さないと勝機はない。
魔王「A軍よ。お前らに任せたぞ」
ボスA 「お任せください!」
倒されるA軍
魔王「くっ。やはり、A軍ではダメだったか。B軍、勇者を倒してくるのだ!」
ボスB「Aのような失態はおかしません。必ずや勇者の首を持ってきましょうぞ」
倒されるB軍
魔王「ぐぬぬ。勇者め!C軍!!必ずや勇者を倒してくるのだ!!」
ボスC「お安い御用です。魔王様」
倒されるC軍
という、こういうよくある逐次投入だと負けてしまうのだ。
子供でも「初めっから全員でやればいいのに」と誰もが思ったことだろう。
実はこれはビジネスの現場でもよく起きていることで、最初っから全力投下すればシェア争いで勝てていたはずのことが、逐次投入をしていたが為に敗れてしまう。
基本的にビジネスというのはシェア1位を取ったところとそうでないところとでは、雲泥の差があるので、この闘いで負けるようなことはあってはならないのだ。
でも、やっている真っ最中は全てのリソースをそこに集中させることのリスクが頭をチラついてしまって、戦力の全力投下はできなくなってしまう。
ここに全力投下するしかない!という状況、環境でないと、誰もが逐次投下をしてしまい負けてしまうのだろうな。
そんなことを思ったとある陽気な日だった。