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農業革命に見る「非連続の成長」の特徴

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農業革命というものが1万年ぐらい前に起きた。

それまでは狩猟採集生活をしていた人類だが、それほど困った生活をしていたわけではない。

そんな中で何故農業革命は起きたのだろうか?

 

考古学を学んだ事がない人やそういった書物を読んだ事がない人は、未だに狩猟採集民が野蛮で非文化的で過酷な労働を強いられて生活をしているイメージを持っているだろう。だが、それは実は違う。「サピエンス全史」や「人体600万年史」などを読めばわかるが、狩猟採集民は農耕牧畜民よりも労働時間は短くて良かったし、疫病に悩まされることもほぼなかった。らには食べ物にも困ることも農耕牧畜民よりも少なかったと考えられている。

 

なので、不思議に思うわけだ。

それなのになぜ狩猟採集生活を捨てて、農耕牧畜生活に切り替えていったのか?

それも世界同時多発的に起きていく。

まぁ、それには色々な理由が語られるわけだが、とにかく明らかなのは「非連続の成長」が起きたことだ。どう考えても狩猟採集生活の連続性での成長で農耕牧畜が始まったわけではない。農耕牧畜は狩猟採集の改良版ではないのだ。

特に不便もない状態だったのにも関わらず人々は農耕牧畜を始め、広まる。

「非連続の成長」とは、そういったものなのかもしれない。

極限状態から生み出されるように思っていたが、実はこのままでも特に不便もない状態だからこそ、非連続の成長は起きて、より多くの人に広まるのではないだろうか。

恐らくこれまでの多くの「非連続の成長」がこれに当てはまるような、そんな気がする。