1番有能で頂点に立つよりも、自分より優秀な右腕がいた方が上手くいく
チームで動く以上はトップがメンバーの事を理解出来ないと真の力は発揮できない。
アレクサンドロス大王は超絶有能で今でも伝説が語られるほどの英雄だ。
彼は圧倒的に不利な戦争で勝ち続け、ペルシアを占領した。
ペルシア民を上手く支配するために、彼は三両したペルシアに迎合する施策をとる。
ペルシア民の民族衣装を見に纏い、ペルシア民の儀式を行った。
これに側近の臣下たちは困惑したり、怒ったりした。
例えば、日本人が中国と戦争して勝ったのに、天皇が中国人の民族衣装を着るようなものと言えば、当時の人たちがどれぐらい受け入れ難いことだったかよく分かるかと思う。
アレクサンドロス大王は合理的な判断として、ペルシア民に迎合する策をとった。
というのも、アレクサンドロス大王の本国から統治する場所は遠く離れていたし広かった。それにペルシア民の数も非常に多かったので、反乱が起きればそれを鎮めるのにとてつもないコストがかかる。
そのコストが無くなることを考えればペルシア民と表面上は仲良くやった方が楽なのだ。
アレクサンドロス大王は非常に優秀な人物だったので、そういった判断ができたのだが、周りの人間が彼の思考に追いついていなかった。
なので、多くの人が反対したし、彼と長年一緒に闘ってきた側近の者も反対する人たちがいた。
アレクサンドロス大王は自分が優秀過ぎるが故に、自分よりも無能な人達の気持ちや考えを理解することができなかった。
それに、それを許す事ができなかった。
なので彼は反対をどんどん処刑していく。
ここからアレクサンドロス大王の凋落が始まってしまう。
もしアレクサンドロス大王に彼よりも優秀な部下がいたらどうだったろうか?
例えば劉備でいうところの諸葛亮孔明のような参謀がいれば、、、。
トップが優秀過ぎるチームよりも、トップより優秀な人材がいるチームの方が、実は上手くいくのかもしれない。
なぜならチームのトップの役割はプレイヤーの脳裏とは全く別なのだから。