体験により知性は磨かれていく
ドラゴンボールから学べる原理原則を解説。
その2。
ブルマと出会ったばかりの悟空は、いわゆる世間知らずだった。
文明とは関わらない世界で生きていた野生児の悟空は、車もテレビも電気も知らなかった。
女性に会うのもブルマが初めてというぐらいなので、チンチンがついていない事に衝撃を覚える。
海も初めてだ。
なので、海水を口にした悟空はそのしょっぱさに「なんだこの水は!」と顔を歪ませている。
今では様々な知識が言葉を使い、映像を使い、実際の体験をなくしてインプットすることができる。
しかし、実はそれだけでは知性は磨かれない。
体験から得られる言語化できない情報を得られないからだ。
そして、人は言語化できない情報を言語化したり絵や図式や音楽や体で表現したりすることで、思考を高め、知性を磨いていくのだ。
それが出来ない人はいくら植え付けた知識があっても高い知性があるとはいえない。
悟空もブルマと出会い、ドラゴンボールを探す旅に出ることで、急速にインプットとアウトプットを繰り返していくことになる。
悟空の知性がいかに成長していくのかも、ドラゴンボールを読み進める時に楽しめる要素だと私は思う。