君はビジョンを描けるか?
以前に「活躍できる人材になるためには」をテーマに書いた。
まずは幅広い基礎知識を身につけましょうという話だった。
今回はその続きで、「ビジョンを持ちましょう」という話だ。
ビジョンとは何か?
それはきっと成し遂げたい何かだと思う。
私はよく「絵が描けているか?」を問うている。
こうなったらいいな〜とか、こんな風にできたらオモロいな〜みたいなイメージが具体的に湧けば湧くほどに、それは現実化しやすい。なので、実際に現実化できることが多い。
どうすればビジョンを描けるのか?
どうすれば鋭く面白いビジョンを描けるのか?
ビジョンを描けるかどうかは、幅広い基礎知識があるかどうかに由来する。
本を読み、人に会い、旅をして、たくさんの経験値を積んだ人でないとビジョンを描くのは難しいと思う。
そういう経験を積もうとしない人には好奇心が足りていないし、冒険心やチャレンジ精神もない。
牛角を創業したフードビジネス界の天才経営者、西山和義氏がこんな事を言っていたことがとても印象的だ。
「月に行けたのはロケットが出来たからじゃない。月に行こうと決めたからロケットが出来たんだ」
まず月に行こうと思えるかどうか。
これがビジョンを描けるかどうかなのだ。
月は見えているからいいのだが、活躍する人たちは凡人には見えていない場所に旗を立てて走り出していく。
その場所が見えるようになるためには、まずは幅広い基礎知識が必要なのだ。
なぜなら現状を適切に把握できない。
現状が正確に把握できなかったり、違う分野などで成功しているネタや失敗しているネタを知っていなければ「もっとこうした方がいいんじゃね?」みたいな今以上の事を思いつけない。
また細かく書いていくが、現状把握する知覚能力や知覚したものを吐き出す思考能力。因数分解と多面的な視点で物事を見れる課題発見能力。変異パターンを駆使してイノベーションを起こす課題解決能力。
そういった能力が備わっていて初めて、鋭く面白いビジョンを描ける。
鋭く面白いビジョンが描けてしまえばあとはギャップを埋めていくだけなので、まぁ80%ぐらいは終わったようなものなのかもしれない。