人生は暇つぶし

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新しいことを伝えるってのは考えさせるってこと「堀江貴文×東浩紀」の対談を聞いて

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仕事で部下やチームメンバーに新しいことを伝えても、一部の人間には全然伝わらないことってまぁまぁある。

そんな時、なんで伝わらないんだろ?こいつら馬鹿なのか?いやいや伝わらないのは伝え手の責任だ•••と悩まされることは多い。

実は「伝える」よりも「考えさせる」ことで新しいことは伝わるのかもしれない。

 

「5行以上の文章」が読めない日本人?インターネット時代の言論【東浩紀×堀江貴文】 - YouTube

「人って自分が想定していることしか分からない」

堀江貴文氏と東浩紀氏がNEWSPICKSで対談をしている動画での、東浩紀氏のコメント。

このコメントに同意した自分がいて、同意した自分を俯瞰して観て、さらにこの言葉がその通りだと思わされる。

想定している事しか分からないから、新しいことを伝えても伝わらない。じゃあ、人は新しいことをどうやって知るのだろうか?

1つは言葉を知るってことだと思う。例えば辞典を読んで言葉を知ると、概念が増えて、世界の解像度が上がっていく。

言葉を知る他には、既存知識同士を組み合わせることで新しいことを知ることもできる。これは「知る」というよりも「気付く」と言った方がいい。伝えられた物事から新しいことを知っていくには、こちらの方が都合がいい。話を聞くときに想定できることが増えるからだ。

「伝わらない」という現象が起きるのは、聞き手に想定ができていないから。なので、新しい事を知っていくためにはより多くのことを想定できる能力が必要。より多くの事を想定するというのは、本来関係ない物事を組み合わせる能力が無いと無理。

だから、本来関係ない既存知識を組み合わせて気付きを自ら得られる人は新しい事を知る機会も多いし、想定できる事も増えて、伝え手の話からより多くの事を知れる。

例えば新商品の説明を聞いたときに、商品のメリットデメリットや実際に販売する時のセールストークなんかを考えられる人は色んな質問が生まれてくる。新商品のメリットデメリットを考えられるのは既存商品と比較しているから気付く事ができる。セールストークが考えられるのもこれまで使ってきたトークスクリプトと新商品を組み合わせられるから作れるわけだ。

考えられない人は、そもそも新商品が一体なんなのかが伝わっていない。人間は相対的にしか物事を理解出来ないので、なにかと比較しないと新しい物事が何なのかがわからないのだ。だけど、そういった事を想定していない人には伝わらない。

ここで「考えさせる」が出てくるわけだ。

色んなものと比較したり、組み合わせたりして、新しい物事のディテールを作り上げていく。その作業をする時間を作る。なんなら考えるサポートもする。

なぜなら、新しい事が伝わらない人は、言葉を知る努力もしていないし、既存知識の新しい組み合わせを思考する事もしていないのだから、自分自身の力で考える事が難しいからだ。

 

いやはや。しかし、これ書いてて恐ろしくなった。

人生の暇つぶしに使える時間は皆同じぐらいだけど、何に使うかで怖すぎる程の差が生まれるもんだな。

有意義な暇つぶしをする為にも、言葉を知ることと新しい組み合わせを考えることに時間を使っていかないとね。