【マネジメント失敗談】チームの人数は10人以下にしようぜって話
友人がマネジャーをするチームで、それなりに仕事ができる奴が転職する事になった。
遅かれ早かれ辞めたのかもしれないが、チームにとってかなりダメージのデカいタイミングだったそうだ。
その転職することになったAさんは30代前半の営業職。担当している得意先は100件ほどあって、どれも売上の大きなところばかりだったそうだ。
他にも営業職は20人ぐらいいて、営業サポートや事務職の人が10人ぐらいいる30人ほどのチーム。
その30人をマネジャー(友人)1人でマネジメントしていた。
営業職の数は十分というわけでは無いそうで、本当なら一人当たりの得意先の数をもっと減らしたいぐらいだそうだ。
「なぜこのタイミングで辞めるのか、、、」
友人は少し弱っていた。
私は詳しく話を聞いてみた。
Aさんはチームの中でもネクストリーダーとして育ってほしい人物だったらしい。
チームの成果を上げるためにも積極的に課題発見や解決に向けての提案をしていたそうだ。
それなりに優秀だったので、自分よりも上のポジションに就いている人で無能な人がいることに不満があったらしい。
「なぜ自分は同じような仕事をしているのに、彼らよりも給与が低く、評価もされないのか?」
友人から見ると当然まだまだ至らないところがたくさんあったみたいだが、Aさんの言うことも一理あったらしい。
その不満が解消されないままで、転職に至ることになってしまった。
まぁ、辞めたい人間はさっさと辞めればいいと思うのだが、辞めてほしくない人には辞められたくないものである。当たり前だが。
特に優秀な人ほど辞めてしまって、無能ばかりが残ってしまうような組織には、必ず問題がある。
友人のチームの場合は、単純に人が多すぎることがそれだ。
なぜなら人は誰もが他人から1番必要とされたい生き物だからだ。あるチームに帰属すれば当然そのチームのリーダーから1番重要だと思われたくなる。
なので、1人のマネジャーが30人もの部下をみるなんてことはハッキリ言ってできない。
出来ていると思っている奴がいるなら、それは勘違いでしかない。自分が優秀だと思い上がっている馬鹿な無能だと言って間違いない。
友人もどうやら今回、それに気づいたようだ。
30人もマネジメントできない理由や、それによって起きる問題はいくつかあるが、今回の場合だと自己重要感や承認欲求が満たされないという問題があった。
きっとAさんは重要な仕事やそういったポジションに就いて仕事がしたかったんだろうと話を聴いて思った。
友人は30人のメンバーをほぼフラットに扱い、1人1人に丁寧に接していたらしい。だが、全員を同じように平等に扱うということは、全員が大事にされていないのと同じことだったりする。
「全部好き」は「全部好きじゃない」と一緒。
優劣をつけるというのは優秀な人をより活躍させるために非常に大事なことだ。
優秀な奴を勝たせ、ダメな奴は切り捨てていく。
出来る奴に大事な仕事を任せ、ダメな奴にはそいつでもできる簡単な仕事をやらせる。
実はこれがどちらも満足度が高いマネジメント采配なのだ。
もし、そういったマネジメントができないのであれば、組織の人数をもっと少なくしないとダメだ。
1人のマネジャーがみるのはどれだけ多くても10人まで。
できれば5人がいい。
なぜなら6人以上でやる会議は無意味だから。
発言しない奴が出てきたりする。
そうするとそいつの自己重要感が下がる。
自分は組織にいてもいなくても同じだと思ってしまう。
30人もいれば1人1人の自己重要感が下がるのは当たり前。
30人を6チームに分けて、その6人のリーダーを友人がマネジメントする様な構成が、実は1人1人の自己重要感を引き上げ、より活躍したい人間はより頑張って上のポジションや重要な仕事を取りに行くし、無能な奴は簡単な仕事をこなす事で自己重要感を満たせられる。
やはり、人が増えれば増えるほどに1人1人の幸福度は下がりやすいし、環境の劣悪さは上がりやすい。(必ずではないが)
5人ぐらいが丁度いいよ。
ポーズも決まりやすいし。