米一粒の大きさを知るから出来ること
鮨職人は米一粒の大きさを知っている。
なので、握るシャリに2、3粒の米粒が増えるだけでその違いがわかる。
2、3粒の米粒が増えただけ。そんなに大きな変化なんてないように普通なら思う。
だけど、一粒の大きさを知っていると2、3粒の違いがとてつもなく大きく感じる。「感じる」というか「わかる」のだと思う。
その違いがわかるからこそ、無駄に米粒を増やしてしまうことも無いし、ネタや食べ手に合ったシャリの量で寿司が握れる。
一粒がいかにデカくて、いかに小さいかを知っているから為せる業だ。
わからんが、美容師でも髪の毛一本の太さを知れば、より最適のカットとセットができるのかもしれない。
マラソンなら、一歩のコストとパフォーマンスを知れば、より速くよりエネルギー消費を抑えたフォームで走れるのかもしれない。
マネジメントでも、一人が出来る事を知れば、無駄に人を増やし過ぎずに、一人当たり最大のパフォーマンスを発揮する最適な人数で仕事をこなす事ができるのかもしれない。
ある物事の最小単位で出来る最大の事を知る。
そうする事で最高のパフォーマンスをデザインできる。
増え過ぎると必ずパフォーマンスは下がる。
それは農耕牧畜によって人口が増え過ぎた人間を見れば良くわかる。
ある物事の最小単位で出来る最大の事を知る。
大切なことだな〜。